このページでは注意喚起の意味を込めてWiMAXの無制限はあるか?に関して解説していきたいと思います。もしあなたがWiMAXを検討していて制限が気になるという方であればぜひ見て頂きたい内容となっています。
WiMAXで通信速度制限がないプランはない
最初にお伝えしたいのがWiMAXで”無制限”と誤認させるような表記をよく見ますが、通信速度制限がないWiMAXというのは現時点では存在しません。
今現時点でWiMAXで加入できるプランというのは主に2つ。契約する会社によっては3つとなります。
- 5G対応端末が加入できる『ギガ放題プラス』:全通信モード3日間15GB制限あり、プラスエリアモード月間通信速度制限(月/15GB)あり
- 5G対応非端末が加入できる『ギガ放題』:全通信モード3日間10GB制限あり、ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)月間通信速度制限(月/7GB)あり
- 5G対応非端末が加入できる『月間7GBプラン』※取扱いのない会社もある:全通信モード月間制限(月/7GB)あり、3日間10GB制限あり
さてこの3つですが見てもらうと全てに制限があります。にも関わらずWiMAXは無制限と誤認させるような表記をしている会社が多いです。
例えばですがギガ放題で月間無制限プランみたいな記入方法をしていますがギガ放題で月間無制限で利用できるのはハイスピードモード(WiMAX2+)のみで利用した時だけになります。
よって無制限というような表記は消費者の誤認を招く記載方法で、申込みする側は注意しなければなりません。
WiMAXで3日間制限なしプランも存在しない
仮にギガ放題に加入してハイスピードモード(WiMAX2+)の利用をしたとしても月間制限の対象にはなりませんが、3日間の通信速度制限はあります。今後は緩和される可能性はありますが現状はWiMAXで加入できるすべてのプランで3日間の制限はあります。
月間制限は利用する通信モードによって回避する方法がありますが3日間の通信速度制限はそういった方法はなくすべてのWiMAX利用者が対象となる制限です。
WiMAXで完全無制限はない
今説明したように月間制限も3日間の通信速度制限もどちらもないプランというのはまず存在しません。
よくWiMAXの販売ページのキャッチコピーなどを見ていると無制限のような表現をしていたり、使い放題のような書き方がありますがあくまで通信モードによっては月間制限はなしという意味で利用されていることが多いです。。
注意書きだったりには必ず速度制限に関する記述は書いてあるので騙すわけではないと思いますが、消費者が最初に誤認しやすい記載方法となっているので親切ではないですね。
昔はあった?
昔WiMAX2+の前のWiMAXのときは速度制限がない時がありました。
WiMAX2+になってから最初の時期は3つの通信モードがありWiMAX(ノーリミットモード)、WiMAX2+(ハイスピードモード)、au 4G LTE(ハイスピードプラスエリアモード)という風になっておりWiMAX(ノーリミットモード)のみの利用であれば制限がなく利用できました。
ただこれは過去の通信モードで今は廃止になっています。
WiMAXを申込む会社で制限は違う?
結論から言いますが制限が違うということはありません。MVNOという形態をとっているので若干サービス内容は異なりますが、主となる通信に関しては全て同じだと思ってください。
仮にMVNOだからと言って制限を自由に変えれたらそれは通信の公平性を保てなくなるわけですから当然ありえません。
もしかしたら申込みする会社毎でWiMAXの制限は違うのか?ということで無制限のWiMAXを探すという人もいると思いますが制限が違うということはないと思ってください。
先程紹介した3つのプランの制限に関する内容はどこで申込みしても一緒です。
WiMAXで最も厳しい通信速度制限と回避する方法
WiMAXで最も制限が厳しいのが5G非対応端末を利用している人でハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)を利用し月間制限の対象となったときです。
5G非対応端末が加入できるプランはギガ放題ですがこのプランに加入していてハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)利用には利用したときはオプション料が発生するだけでなく、月間通信速度制限の対象となります。
さらに月間通信速度制限となった場合にはすべての通信モードが月末まで制限されますし、追加料金などを払うことで制限が解除できるという方法も存在しません。
よって一度制限となれば月末まで通信速度が128kbpsとインターネット接続が高い確率でできない速度となりますから非常に厳しい通信速度制限といえます。
なおもしあなたが5G非対応端末を考えている、既に持っているということであればこの厳しい速度制限を回避する方法としてハイスピードモード(WiMAX2+)のみで利用することだと思います。
ハイスピードモード(WiMAX2+)のみの利用であれば3日間の通信速度制限が10GBを超えた際にありますが月間通信速度制限のように厳しいものでもありません。
WiMAXで制限が緩いのはギガ放題プラス
今申込みすることができるWiMAXのプランにおいて最も通信速度制限が緩いのが5G対応端末の対象プランとなっているギガ放題プラスです。
このプランであれば通信速度制限が従来よりも緩くなっています。使えるデータ量も増えていますし、さらには仮に月間通信速度制限の対象となったとしても通信モードを変更することで回避することもできます。※もちろん3日間の通信速度制限は必ずあるので回避しても3日間の通信制限になっていたら回避しても意味はありません。
もし少しでも制限が緩いほうがいいということであれば『ギガ放題プラス』をおすすめします。
WiMAXのホームルーターでも無制限はない
WiMAXのホームルーターにおいてもモバイルWiFiルーターと同様に通信速度制限は必ずあります。さらにギガ放題に加入する端末しか今はまだ発売していないのでギガ放題プラスと比較すると制限は厳しいプランに加入することになります。
なおSoftBankAir(ソフトバンクエアー)においてはパケット容量に定めがない為にデータ制限なしで利用できるような記載方法ですが、速度制限がないわけではありません。
利用する通信の内容、周辺の環境などにおいては速度制限はされます。ネットの口コミを見るとわかりますが多くの人が制限になっているので、基準が明確になっていない分利用者にはわかりづらい制限で注意が必要かもしれません。
au WiMAXのルーターも無制限はない
auが取扱っているモバイルWiFiルーターも通信速度制限はあります。なおauとWiMAXで同じ端末を取扱っていますが基本的にWiMAXと同じ端末でプランも回線も同じです。
どちらを購入すればいいかのか悩む人もいるでしょうけどWiMAXのほうが多くの会社が販売促進に力をいれていますから購入時の特典などが豊富です。
トータルで検討すれば間違いなくWiMAXの方がお得なケースが多いです。
WiMAXで制限にならないような使い方とは?
WiMAXは制限が必ずあることは先ほどお伝えしましたが、もしあなたが通信速度制限は嫌だと考えているのであれば通信速度制限にならないような使い方を考えなくてはなりません。
そこで通信速度制限になりにくいWiMAXの使い方を紹介します。
- ギガ放題プラスに加入する
- 通信量カウンタを常に確認して使い方を調整しながら3日間15GBを超えないように利用する
- 動画を閲覧するのであれば画質を落とす
- 他にもWiFi環境がある場合には極力そちらを活用する
ギガ放題プラスに加入する
この利用方法をおすすめする理由としてはギガ放題プラスの方が通信速度制限が今までのギガ放題と比較して制限が緩いからです。
制限が緩いので今までであれば制限になっていた方でも、もしかすると制限になりにくいということも考えられます。
そしてスタンダードモードであれば仮にプラスエリアモード(※月/1,100円のオプション料発生)を利用して月間制限となった場合でもスタンダードモードは制限の対象外となります。
よってギガ放題プラスに加入してスタンダードモードで利用するのであれば3日間で15GB制限のみが制限の対象となります。
通信量カウンタを常に確認して使い方を調整しながら3日間15GBを超えないように利用する
3日間で15GB制限に関してはまずこのような内容となっています。
3日間15GB制限について
速度制限の対象 | 直近3日間のデータ量が15GBを超えたとき |
制限された後の通信速度 | 概ね1Mbps※YouTube標準画質レベルが視聴できる速度 |
速度制限される時間帯 | 直近3日間で15GBを超えた日の翌日のネットワーク混雑時間帯(18時~2時まで) |
3日間制限の開始日 | 直近3日間で15GBを超えた日の翌日から制限 |
3日間制限の終了日 | 直近3日間で15GBを下回った日の翌日から制限解除 |
補足 | 一度3日間制限になったからと言ってその月ずっと制限されるわけではない |
ギガ放題プラスの3日間の通信速度制限はこのようになっていますが制限にならない為には自分がいまどれだけデータ容量を利用しているか確認しながら利用する必要があります。
そこで活用できるのがWiMAX端末についている通信量カウンタ機能です。この機能はその名の通り自分がどれくらい利用しているのかを端末側で確認できる機能となっており、この通信量カウンターを利用しながら利用量を調整することが制限にならない方法の一つだと思います。
ただ注意したいのがこのカウンタ機能は正確ではないということです。
大きく違うことはあまりないかもしれませんが、対象なりとの実際の利用量との誤差があるということは理解したまま利用しましょう。
正確な通信量はWiMAX加入者がログインできる会員専用ページで確認することができます。※UQコミュニケーションズのWiMAXならMyUQで確認できます。
動画を閲覧するのであれば画質を落とす
今の時代ネットに繋げて動画を観たいという方もおおいと思います。そこでおすすめしたいのが動画を観る時は画質を落とすことです。画質を落とすことで支障がない映像だったりであれば画質を落として映画を見るというのは通信量削減には大きな効果があります。
もちろんあなたが画質を落としてみるのは嫌だということであれば話は別ですが、動画は画質を落とすことで利用する通信量は減るということは覚えておいて損はないと思います。
他にもWiFi環境がある場合には極力活用する
もしあなたが利用する環境において他に接続できるWiFiがあるのであれば当然そちらを利用したほうが通信量の節約になります。
例えば自宅に光回線があって外出用でWiMAXを契約しているケースがこれに該当します。
フリーWiFiはセキュリティの心配があるのでおすすめしませんが、接続できるWiFiが他にある場合でかつデータ量を消費しそうな場合にはそちらを利用して通信を行いましょう。
特にデータ通信量を消費しやすしアプリやOSのアップデート、動画のダウンロードなどは可能であれば他のWiFiを利用することは通信量節約になります。
モバイルWiFiルーターで完全無制限はまずない
WiMAXに限らずモバイルWiFiルーターで満足いく通信速度で完全無制限というのはまずないと考えていいでしょう。利用量に定めがないケースはあるかもしれませんが、
- 混雑時
- 基地局に負荷がかかっている
- 違法な通信
などは速度を制限する可能性を示唆しする文言はほぼどのモバイルWiFiルーターでもあります。
その理由はそもそもモバイルWiFiルーターは携帯電話のように基地局からの電波でインターネット接続を可能にしています。
携帯電話でもパケット通信量の定めがあるように使い放題、無制限なんてことにしてしまうと通信が圧迫されて通信の公平性というのが保てなくなります。
将来的にはキャリアが基地局を整備することで今後は緩和される可能性はありますが、完全に撤廃するということはきっとないと思います。
モバイルWiFiルーター制限は重要事項説明書に記載されている
モバイルWiFiルーターにおいては必ず通信の公平性という観点から混雑時や違法な通信を行っている場合など通信速度制限の可能性を示唆する内容が重要事項説明書などに必ず記載されています。
この記載はモバイルWiFiルーターを契約するときには必ず説明、もしくはネット購入であれば自分で読み同意しなければなりません。
無制限、使い放題のような表現に注意
WiMAXに限らず他のモバイルWiFiルーターでも無制限、使い放題などといったようにあたかも制限がないような誤認させるような記載をしているモバイルWiFiルーターはたくさんあります。しかしよく調べてみると制限があるというのはよくあることです。
騙されない為にもしっかりとその会社が提供するプランの内容を確認、理解することが必要となります。
そして先ほども紹介したように重要事項説明書を必ず読み、制限に関して理解するように努めましょう。
まとめ
- WiMAXで無制限は存在しないから近い表現に注意
- WiMAXを申込みする会社によって制限が異なることはない
- WiMAXを利用していて通信速度制限が厳しいのは5G非対応端末でハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)を利用して制限になったとき。
- WiMAXであればギガ放題プラスが制限が緩い
- 制限にならないようにするためには通信量カウンタを活用して節約するのがおすすめ
- WiMAXのホームルーターでも無制限は存在しない
- auが提供するWiMAXルーターも無制限は存在しない
- 完全無制限端末はモバイルWiFiルーターではない