モバイルWiFiルーターを屋内で利用するなら障害物が少ない窓際などがベストと言われています。さらに利用する周波数帯域によっても電波の回り込みやすさも変わってきます。このページではモバイルWiFiルーターなどで利用されている電波の特性や電波を通しにくい素材もあるので紹介します。
周波数帯域によって障害物の通しやすさは違う?
WiMAXなどのモバイルWiFiルーターやソフトバンクのSoftBankAirは基地局からの電波を端末で受信してそこから無線のインターネットを飛ばしてインターネット接続を行うものです。
送信するルーターなどから出た電波は直接届く直接波と呼ばれたり、反射して届く反射波など様々な方法で電波を届けています。
通常何もなければ端末までに電波が届く場合でもその間に障害物があることで届かないようになります。大草原で利用するのと奥まった部屋で利用するには同じ距離でも届く電波強度が大きく異なるわけです。
そんな電波ですがキャリアの利用する通信方式によっても性質が異なります。例えばWiMAXの一部通信では2.5GHz帯、SoftBank Airについては2.5~3.6GHz帯と高い周波数帯域を利用しておりこれが障害物などを通しにくいといわれています。
周波数帯域が高いと大容量のデータ通信ができるというメリットもありますが、電波自体の直進性が高く回り込みにくいなどのデメリットがあります。さらに周波数帯域が高ければ高いほど直接波も透過しにくいと言われています。回り込みにくいと聞いても理解しづらいかもしれませんが電波は回り込みしてくれたほうが届きやすく通信も安定してくれます。
ちなみに光回線であっても有線ではなく無線ルータ―を利用しての無線LAN接続するときに電波強度や使う周波数帯域にもよって違いはありますがその無線ルーターからの距離が遠ければ遠いほど接続しづらくなります。ただ購入した無線ルーターによっては電波強度が高いものやアンテナ本数が多いものなどがあるのでWiMAXなどのモバイルWiFiルーターに比べて対策はしやすいといえます。
電波を通しにくい素材!?
電波全般に言えることですが電波が通しにくい素材があります。それはコンクリート、鉄、アルミです。
きっとあなたのイメージ通りの素材ではないでしょうか?逆に通りやすいのは紙、プラスチックが挙げられます。
木はコンクリートなどと比べると通しやすいといってもいいでしょう。
当たり前ですがこのような素材が対象物との間にあればあるほど電波は届きにくくなります。さらに周波数帯域が高ければ高いほど電波は直進性が高く、透過性が低くなり届きにくくなります。
逆にいえばこのような素材をできる限りなくすか、光回線などの固定回線であればそもそも無線で接続せずに有線接続にするという方法もありますね。
あとWiMAX端末を以前アルミホイルぐるぐる巻きにしたことがありますが電波は当然遮断されたことがあります。そんな環境下はまずあり得ませんが通信速度がでない場合には遮断物などがないか確認したほうがいいかもしれませんね。
要するにモバイルWiFiルーターを置くなら窓際がベスト
今障害物があることにより電波がモバイルWiFiルーターまで届きにくいと伝えましたが家の中でモバイルWiFiルーターを利用する場合には窓際などの一番電波の入りがいい窓際に置きそこから無線の電波を飛ばすのがベストだと思います。
5Gはより高い周波数帯域もある
ここから先は余談ですが、あなたも最近よく耳にする5Gに関してはかなり高い周波数帯域を使っていくこととなります。
そもそも5Gになると何が変わるのか?と思うかもしれないですが少しだけ簡単に説明すると通信速度が現在に比べて格段に上がります。例えば現在であれば映画をダウンロードするのに何分と経過していたのが数秒でダウンロードできるようになります。
しかしその5Gに利用するであろう周波数帯域は28GHz帯とかなり高い周波数帯域が含まれています。※2.8ではありませんよ28です。
このように高い周波数帯域を利用するので直進性が高く電波は回り込みにくいのが難点です。
それをカバーするためには多くの基地局が必要となり一般消費者が利用する通信としての展開はしばらくは考えにくいです。
まとめ
- 電波を通しにくい素材はコンクリート、鉄、アルミ
- モバイルWiFiルーターの屋内利用は窓際がベスト
- 5Gで利用される周波数帯域はもっと高い周波数帯域